借地権の存続期間は何年まで有効か

 A君はBさんのもっている土地を借りて家を建てたいと思っていますが、Bさんは、「この土地はそんなに長くは貸しておかれない。せいぜい三年どまりだ」といいます。
 A君は家を建てるのに三年位の期間で借りてもしようがないと思っていますが、ひとから聞くところによると、三年の期間を定めておいても、法律で二〇年に延ばされるのだといい、また、期間をはっきりとうたっておかなければ、三〇年間借りられるのだといいます。
 これがほんとうなら好都合ですが、A君はなお不安であるから、はっきりしたところを知りたいと思っています。どうなのでしょうか。

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 借地の期間については民法では地主と借地人との合意のうえ、二年でも三年にでも何年にでも定めることができます。
 けれど建物所有のため土地を借りるのに、そのように短い期間を約束することは当事者の関係からみても、大きく社会における建物所有の合理性からみても面白くないので、借地法はこの点を改めた規定をしています。
 コンクリートや石造りの堅固な建物を所有するために借りるところの借地権の存続期間は三〇年未満のものは認められません。長い方は別に制限がなく、当事者間で自由に定められます。
 また普通の木造住宅のように、堅固でない建物を所有するため借りる借地権の存続期間は、二〇年未満のものは認められません。最長期間の制限がないことは、これと同じです。
 また当事者間で、存続期間を定めることなく借地契約を結んだときは、堅固な建物であれば六〇年、普通の建物は三〇年と、法律上きめられた存続期間があることになります。
 契約のときに、どんな建物を所有するための借地契約であるかきめなかったときは、木造建物のための借地契約であるとされ、また、期間の定めをしなければ、三〇年ということになるのです。
 ただし、期間中に建物が朽ちてなくなってしまえば、借地権は消滅します。
 ところで、この二〇年なり三〇年なりの期間がすぎれば土地を必ず返さなければならないかというと、満了の前に引続き貸してほしいという申入れをすれば、原則として自動的に更新されるのです。

土地
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