売主が登記を拒絶するときの処置は

 A君は、数年前にいま住んでいる家の土地を買い、すでに代金も支払ったのに、地主のB氏は登記をしてくれません。A君はなん度もていねいに頼んでいるのですが、B氏の方ではなんとかかんとか口実を設けて、登記に応じてくれないのです。どうすればよいのでしょうか。

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 土地や建物を売った場合、売主はその名義を買主に移転しなければならない義務があるので、買主は売主を被告として土地所有権移転登記請求の訴を起こすことができます。そしてその勝訴判決の正本と判決確定の証明書とで一方的に登記をすることができます。
 しかし、訴訟手続によると相当の日数と費用を要するだけでなく、その間に目的物を第三者に売却されたり、抵当権を設定されてしまう恐れが多分にあるわけです。
 そこで、第二にもっと安全な方法として、仮登記仮処分の申請をするやり方があります。土地を買うときに作る不動産売買契約書には、所有権移転、代金支払方法等の条項の他に、たいてい代金の領収の事実を記載することになっています。
 もし、代金の領収書が他にもあれば、それと、この不動産売買契約書とを添え、さらに仮登記仮処分申請書というのを作成して、土地登記簿謄本とともに地方裁判所に提出するのです。
 この仮登記仮処分を申請しておいて。売主と交渉すれば、所有権を失う恐れや抵当権を設定される恐れがありません。
 家屋の場合にも、土地の場合とだいたい同様ですが、ただこの場合は、未登記の家屋であることがあるから、そのときは、表示登記、保存登記をした上で自分に移転登記をせよ、という要求になります。

土地
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