土地の一部を買って袋地となったとき

私は三年前Aの土地の一部を買いました。土地を買うとき通路もいっしょに買いたいといいましたが庭を通ればよいからということでしたが、最近はBの土地を通った方が公道に近いからといって、庭木を増やし通りにくくしています。きちんとした通路がほしいのですがどうしたらよいでしょうか。
一筆の土地の一部を譲り受けた場合でも、同一人が所有していた数筆の土地の一部を譲り受けた場合でも、譲り受けた土地が袋地となったときは、譲受人は、公路に出るために、譲渡人の所有地に対してのみ囲繞地通行権(袋地通行権)を主張することができます。土地の一部譲渡というような任意行為によって袋地を生じたときは、袋地が生じたことの責任は譲渡人にあるわけですから、袋地に隣接する土地を所有する他の者に損害を与えることは許されるべきではなく、譲渡人と譲受人との間で通行権の問題は処理されなければならないというわけです。
また、土地の一部譲渡をする場合には、袋地の所有者は他の残余地についてのみ囲繞地通行権をもつことは法律の規定できまっているので、譲渡にあたって、当事者はこのことを予期して代価をきめているから、通行に対する償金を支払うことを要しないとされています。

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土地

Aから一部譲渡を受けた土地が袋地となったのですから、あなたが囲繞地通行権を主張できるのはAの所有している残余地にかぎられることになります。一部譲渡を受けた土地が公道に通じているときは袋地ではありませんから、囲繞地通行権は認められません。一筆の土地の一部が分筆され、譲渡された結果袋地となったときは、分筆前は一筆であった土地の残余部分に対して通行権を主張することができるし、また、同一人に属していた数筆の土地のうちの一筆が譲渡され袋地となったときは、異筆の土地に対して通行権を主張できることになりますが、本問の場合は、A所有の庭に通行権があることが、Aが庭を通ればよいといったことによって確認されているということができます。一部譲渡によって袋地が生じた場合、他人に迷惑をおよぼすことは許されませんから、たとえBの土地を通った方が公道に近いからといって、Bの土地の上に囲繞地通行権を主張することはできません。Aが庭木を増やし通行しにくくしていることは、あなたの囲繞地通行権を妨害していることになりますから、あなたは所有橋にもとづく妨害排除請求権によって保護を求めることができます。
通行橋があっても、Aの庭を通行できるというだけでは、Aが庭を利用する方法によっては不便で、きちんとした通路がほしいということになってきます。通行権者は必要あるときは通路を開設することができるとされていますから譲受人の負担で、砂利を敷いたり、障害物を除去したりできるのです。本問の場合、通路開設の必要性があるといえますから、開設ができるわけですが、通路を開設する場所、範囲についてAと争いになったら通行権確認の訴によって確定することが必要になってきます。

土地
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