河川との境界

私の家の前は大きな河が流れていて、その土手は国の管理地をなっています。先日舗装するため抗を打っていったのですが、その杭のところは確かに私の所有地だったところです。国に抗議するにはどのようにすればよいでしょうか。
河の土手は河川区域になっています。河川区域というのは、河状を呈している土地の区域、ダムや水門、堤防、港岸などの河川管理施設、場外の土地で河状を呈している土地の区域と一体として管理を行なう必要があるものとして、後述の河川管理者が指定した区域をいいます。この河川区域は、法律上は、公共用物といわれ、その保全、利用その他の管理は、一級河川(国家的に重要な水系で政令で指定されたもの)では、国土交通大臣が、二級河川(一級河川を除き公共の利用に重要な関係があるとして都道府県知事が指定したもの)では、都道府県知事が、準用河川(市町村長の指定した一、二級河川以外のもの)では、市町村長が行なうことになっています。これを河川管理者といいます。
このような公共用物と私有地との境界の確定は、基本的には、個人間の境界とまったく同じことなのですが、それが公共用物であるために、特に国有財産法によって特別な手続が定められています。
この国有財産法によりますと、前述の河川区域の境界が明らかでないときは、河川管理者は、隣接地の所有者に対して、立会い場所、期日その他必要な事項を通知して、境界を確定するための協議を求めることができます。この協議を求められた隣接地の所有者は、やむを得ない場合を除いては、協議に応じなければいけないことになっています。この協議がととのったときは、私人間の境界争いと同様、協議の内容にしたがって境界が確定されますが、その内容は書面で明らかにしなければいけないことになっています。

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土地

もし隣接地の所有者が、この協議に立ち会わないときは、河川管理者は、その隣接地の所在する市町村の職員の立会いを求め、境界を定めるための調査をすることができます。この調査結果によって、河川管理者は、その地域を管轄する財務局に置かれた地方審議会に諮問し、その意見を聞いて、境界を定めることができます。このようにして境界をきめたときは、河川管理者は、その隣接地の所有者にその旨通知をし、さらに公告をしなければいけません。
もっとも、隣接地の所有者は、その定められた境界に異議があるときは、公告のあった日から起算して六〇日以内に、理由を付して同意しない旨通知さえすれば、その境界は未確定ということになりますが、もしその期間内に通知をしないと、前述の期間満了のときに、境界の確定について同意があったものとみなされてしまいます。
このようにして異議の通知が期間内にあったときは、境界は未確定となり、ふつうの個人間の境界争いと同様に民事訴訟手続によって、裁判所の判決で境界を確定しなければならないことになります。
そこで本問の場合ですが、まず前述の国有財産法の規定にしたがって、河川管理者である国土交通大臣に対して、公共用地境界査定を申請すべきです。そうすると、国土交通大臣から立会い場所などを通知してきますので、その折に境界についての資料等を持参して協議をすべきです。
ほとんどの場合がこの協議で境界が確定されているのが実状ですが、どうしても協議がととのわないときは、裁判所に境界確定の訴訟を提起して裁判でことを解決する以外に方法はないことになります。
なお水路や、道路などについても、その管理者(国土交通大臣、都道府県知事、市町村長)に対して、同様境界査定の申請をすることができます。

土地
昔から境界が不明/ 境界の目印/ 境界標が無くなり隣が侵入してきた/ 河川との境界/ 登記所の地図は必ずしも現実の境界とは一致しない/ 買った土地の境界が違っていて家が建てられない/ 同じ買主から買ったのに隣りが登記面積より広い/ 分譲地の私道負担が多すぎて家が建たない/ 越境している隣家をそのままにしておくと時効で隣人の所有になる/ 隣りが境界線をこえて増築している/ 隣りのエアコン室外機が越境している/ 隣りの庭木が越境しているとき/ 借地の境界がはっきりしないとき/ 隣りとの塀は共同の費用でつくることができる/ 塀について隣人と意見があわないとき/ 共同の塀の修繕費用は平等に負担する/ 高い塀のために日当りが悪くなった/ 塀が壊れて通行人がケガをしたとき/ 土留めの石垣費用は崖の斜面の所有者が負担する/ 道路位置指定を受けるには/ 道路位置指定を受ける前に分譲業者が倒産したとき/ 道路にはり出して建物を建てているとき/ 私道確保の方法/ 通行地役権の時効取得/ 袋地の通行権を妨害されたとき/ 土地の一部を買って袋地となったとき/ 建築基準法に適合する道路分だけの袋地通行権/ 地主が借地人の私道を借地人の一人に貸してしまった/ 地主が借地人のために私道を売ってしまった/ 分譲によって袋地となった者の通行権/ 私道負担付の土地の譲受人の通行権/ 私道を勝手に閉鎖することはできない/ 私道への駐車は許されない/ 借地人のための私道への車の通行禁止/ 道路位置指定のある私道は権利者だけの同意だけでは廃止できない/ 整然とした道路を造るには/

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