不動産業者の利用

土地や建物を売ったり買ったりする場合、自分で相手を探すのと、不動産業者に依頼するのと、どちらが有利でしょうか。業者に依頼するとすれば、どのようなことに注意したらよいでしょうか。
なんといっても、業者に依頼すればかなり高額の手数料を支払わねばならないことは不利の第一点です。また、悪質の業者に依頼したため思わぬ損害を被ることがあります。例えば、悪質な宣伝やその他の手段によって、無価値な土地を高く買わされ る例は、よくあることです。しかしまた誠実な不動産業者に依頼すると、きわめて便利でかえって得策だったと思う湯合も多いものです。利点の第一は、相手をみつけることが容易なことです。自分で売買の相手をみつけることは、広い世間ではなかなか難しいことが多く、たとい見つけても、個性のある不動産のことですから、買手の気に入らなければ売り値も通りにくいものです。業者は売買物件の検索に専門的技術を持ち、業者間の連絡も密にして迅速に適当な相手方をみつけてくれるし、有利に売ることもできる場合が多いものです。第二には、交渉がしやすいことです。当事者同士で直接に値段その他を交渉することはやりにくいものですが、直接に言いにくいことでも第三者を通じてなら角が立たないでよいものです。しかも専門的立湯からこちらの気持を代弁してくれれば説得力もあります。第三には、業者が責任をもってくれることです。例えば、売主が地面師といわれる詐欺師であったり、売主の代理人と称する者に代理権がなかったりして、売買代金や権利金、手付金などを持逃げされることが時折りあるのですが、そのような場合、業者の仲介であれば、業者の調査不十分ということで業者が損害賠償の責任を負うのです。この種の判決例は沢山でています。また、買った不動産が 他人の権利たとえば地役権や賃借権によって制限をうけている場合とか、都市計画法や建築基準法などによって制限されている場合などでこうむった損害についても、あらかじめこちらに説明されていないかぎり業者が責任を負うことになります。第四には、土地の面積の測量とか登記手続の依頼などについても面倒をみてくれるということです。これらの利点を考え合わせると、手数料は高いようでも、けっきょく業者に依頼した方が有利なことが多いでしょう。

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土地

不動産業者に依頼するときの注意点として、まず、誠実な業者を選ぶことです。次に、免許された宅地建物取引業者を選ぶことです。免許業者は営業所の看板に免許番号をかかげています。免許をうけていないモグリ業者が不誠実で免許業者が誠実とも限りませんが、なんといっても免許業者は、不誠実な行為をすれば免許取消や業務停止の処分をうける可能性がありますので慎重に行動するでしょうし、一定 の試験に合格しているので比較的専門的知識もあり、間違いも少ないといえましょう。次には、依頼者も不動産業者にまかせきりにしないで自主的に判断して取引することが大切です。多額な不動産の売買のことですから、自分でも勉強してみることです。ここで注意したいのは、業者に全面的な委任状は渡さないこと、これを渡すと代理権を与えたこととなり、業者に勝手な取引をされても仕方がないことにもなります。仲介申込書ぐらいならかまいません。
目的物件の現場を自分でも検分すること、売買のとりきめを急がされてもそれに乗らず、慎重に研究して返答すること、手付金や証拠金を貸すからといわれても直ちに契約書に印など押さないこと、契約の締結のときは契約書の条項をよく読んで理解しておくことなどです。

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不動産購入前の調査と準備/ 売主の事前調査と準備/ 土地と建物は別の財産/ 登記簿の調査/ 登記簿の謄本と抄本/ 権利証/ 土地の分筆と合筆/ 中間省略登記の効力/ 不動産の位置と境界/ 地目と家屋の種類/ 用途制限のある土地売買/ 仮登記や予告登記のある不動産の売買/ 仮処分と仮差押のある不動産の売買/ 登記名義人との契約/ 登記名義人以外の者との契約/ 登記名義人の親族との契約/ 共有者との契約/ 代理人との契約/ 法人との契約/ 不動産業者の利用/ 仲介の取消と手数料/ 不動産業者の責任/ 司法書士・土地家屋調査士の業務/ 売買契約書の効果/ 売買契約と権利証/ 売買契約の立会人/ 売買契約と公正証書/ 売買契約締結の費用と負担者/ 移転登記の仕組と手続き/ 未登記建物の移転登記/ 売買と従物/ 土地家屋の所有権譲渡と賃貸借/ 現金以外の支払方法/ 代金全額を用意できない場合の支払方法/ 住宅ローンの種類/ 住宅ローン利用上の注意/ 住宅の割賦販売約款/ 代金支払の場所と時期/ 同時履行の抗弁権/ 契約履行の費用と負担者/ 契約締結後の当事者の死亡/ 危険負担/ 売買と第三者に対する対抗力/ 売主の登記と明渡の不履行/ 売主の履行遅滞と損害賠償請求権/ 無権代理と表見代理/ 前主への登記請求/ 不動産の差押/ 他人の不動産の売買/ 不動産の二重売買/ 移転登記未了での相続/ 登記の引取請求/ 建たない建売住宅/ 建物の売買と焼失/ 売買代金の取立方法/ 受領遅滞/

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