ホテルの特徴と推進ポイント

 最近のホテル業界は低経済成長下にもかかわらず、新規出店が盛んである。その特徴は従来都市型ホテルは大都市中心であったが、地方の小都市にまで続々建設されるようになった点にある。
 この背景には、高度経済成長期を経て可処分所得の増大、余暇時間の拡大、ビジネス需要の増大による宿泊需要の増加、ライフスタイルの変化に伴うホテル利用の増加や宿泊需要のホテル指向化等がある。
 都市型ホテルには、宿泊、飲食、宴会という三つの大きな機能があり、それらを媒介として人が集まる場として役割を果している。最近ではこれらの機能に加え、市場ニーズの変化に伴い、レジャー、スポーツ、ショッピングサービス、健康、美容、医療サービス、ビジネスサービス等の新しい機能が整備され、複合化する傾向にある。ホテルは、食・住の機能を基本にして複合化が比較的容易である。このような機能の多様化は都市ホテルの社会的役割を益々高める要因ともなっている。

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 ホテルの建設に当っては、このような社会的ニーズを十分に踏まえて事業化する必要があろう。
 ホテルも大型店舗と同じように、その新規出店は街の様相や人の流れが一変するような影響を与えるものである。したがって新規出店については地元業者との利害調整問題が起る場合が多く、地域によってはホテル商調協のようなものがあり、規制を受けることがあるので注意する必要がある。
 ホテルの場合も、土地を有効利用する側は建物を貸すだけでホテル経営を行う立場ではない。ただ、ホテル業界も先に見た通り、個性化、差別化が競争に勝ち抜くポイントとなっており、したがって賃貸方式もオーダーリース方式をとり、テナントのニーズに対応した建物を提供することが要求される。
 なお、ホテルは経営形態から概ね次のように分類される。
 1. 所有直営方式
 2. 建物賃貸方式
 3. 管理運営委託方式
 4. フランチャイズ方式
 3.、4.は、土地所有者等に経営主体を作らせて、ホテル業者はそれに経営ノウハウの提供を行うものである。
 建物賃貸方式は、ホテル業者が賃料を支払い建物を賃借し、かつその際相当多額の保証金等を預託するので、土地所有者側の採算は比較的良いものであった。しかし最近では、賃貸方式でも保証金等の資金負担が大きく、ホテル経営を圧迫する要因となっているため、管理運営委託方式、フランチャイズ方式等の経営と運営の分離方式をとる傾向にある。ホテルとして有効利用する場合、このような動向に十分留意する必要があろう。

土地
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