情報のつまったポケットを沢山もつ

 取引の深耕や開拓等に、昔ながらのフットワークによる熱心さや努力の積重ねの効用が失なわれつつあることは、誰もが実感を持って認めている事実であり、それだけに知恵を絞った一味も二味も違うサービスや行動が、ますます強く要求される世の中になってきている。
 それに伴って、営業店等の各現場でも、多種多様な知識やノウハウを持つことが要請されてきているし、実際にも必要になってきている。
 そうでなくとも効率化の観点から、しぼられた人員で日常業務の処理に追われている各現場では、そうしたニーズ等に的確に対応できるだけの力を持つことがはたして可能であろうかということが常に問題になる。
 もちろん、理想論からいえば、各現場の個人個人がそうした実力を備えることが望ましいことではある。
 しかし、それはあくまでも建前論であって、本音のところでは、それにほど遠い状態にあるというのが実状であろう。そうした各現場の実態を反映して、各行ともそれぞれにコンサルティングの機能を備えた専門機関や専門家を擁して、それを補完する体制を敷いているが、それが本当の意味で有効に活用されているだろうか。
 まず、自行のどの部署、どの部門にどんなノウハウや知識が蓄積されているかを充分に把握することだ。それも表面的にでなく、そのブレインやネットワークも知り、自店でのシンパ作りの参考として、本部の弱点をもカバーする自店独自の情報源も整備していきたい。
 別の表現でいえば、そうした情報等が沢山つまった引き出しやポケットを、どれだけ数多く持っているかが、各現場での戦いに勝つ一つの大きな要諦であるともいえよう。
 そして、そうした際の引き出しやポケットになり得る要素を沢山持っている部門が、どの銀行にもある経営相談所やそれに類した組織であると考えられる。

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 なかんずく、こうした部門にある税務に関するコンサルティングの機能は、とくに利用しがいがあり、その効用が大きいことは言うまでもない。
 それは、この分野については、顧客のニーズが高いこともあるが、効果や効用が手にとるように分かるケースがかなり多いからである。
 しかし一方では、この税務の分野は想像以上に複雑多岐な面があり、ナマ兵法は大けがのもと的な要素が多分にあるので留意が必要である。
 したがって、この分野については、引き出しやポケットの数を増やすこともさることながら、できるだけその部門の専門家とのコンタクトを密にして、より完全な形で顧客のニーズに応えることに配意すべきであろう。

土地
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